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今から20数年前、ある出版社の編集者であった小生は、「関西で積極的に書店発売の単行本を出版する会社を作る」ことを夢見て弊社を設立いたしました。そのころは、社史の制作をする会社になろう、とは想像だにしておりませんでした。
創業から3年ほどたった頃、ある染色の会社から111年史を作ってほしい、という話が舞い込み、「さて、できるかしらん」と思いつつ、薄氷を踏む思いで企画・原稿作成・編集から完成までを引き受けました。その社史づくりの中で受けた充実感と感動。それは書店発売の本で得られるものとは違って、顧客と直接的に達成感とお役立ち感が共有でき、この喜びが、その後の社史の出版活動に向かわせたのでした。
創業以来、弊社の株主の一人として出版活動のご指導をいただいている堺屋太一先生に、そのことを申し上げた時のお言葉はこのような内容でした。
「私は通産省で日本経済の全体像を書く白書を担当した。その全体像をひもといてゆくと、一つ一つの企業、一人一人の経営者の日々の活動につながる。社史はそれらの足跡をつぶさにまとめて共有化し、継承するたいへん意義深い仕事である。しっかり取り組んでほしい」
これによって、弊社の社史の制作に、1本の背骨が入った気がし、その後、より熱心に社史の企画・編集に取り組むようになったのです。
それから25年近くの歳月が過ぎ、多くの社史を手がけてまいりましたが、1社として同じ企画はありません。お客様に教えていただき、社員同士が激論を交わしながら切磋琢磨し、数多くの社史を作らせていただいたことを、心から喜んでおります。
近年、社史は、私たちが始めた頃と比べて、その目的と役割が変化してきました。また、書籍の社史だけでなく、DVDやホームページを使ったデジタ ル媒体も社史として利用されるようになりました。今、まさに新しい社史の時代が始まっております。
経営のよりよい進展に役立つ社史、社員を励まし、お取引先様に会社の誠意を伝える社史は、現在だけでなく、将来の会社を作る礎となります。
弊社の企画と技術がお客様の社史づくりを通して、企業の活性化に役立つことを、心から願っております。